インフルエンサーを目指す若者がターゲット!?SNSに潜む特殊詐欺に要注意
SNSの世界では、一般人が数多くのフォロワーを持ち、まるで芸能人かのように注目を浴びることが決して珍しくありません。
そこから本当に芸能界へ進むほど有名になったインフルエンサーもたくさんいます。
自分もいつかインフルエンサーに!と夢見る若者が急増中です。
しかし、そんな若者たちを狙った特殊詐欺事件が後を絶ちません。
「オレオレ詐欺」が広まったかつては、詐欺に狙われるのは高齢者であるイメージでした。
それが今の時代、SNSというツールを使って知識の浅い若者が狙われているのです。
今回、SNSの世界で若者がどんな危険にさらされているのかを徹底調査しました。
自分は騙されないと高を括っているそこのあなた!すでに思い当たる節はありませんか?
よくある詐欺パターン
高額セミナーへの勧誘
インフルエンサーに対して、芸能事務所へのスカウトは実際にある話です。
「うちの事務所に所属しませんか」といったDMが届くパターンが多いようです。
この手口を使って、高額セミナーへ勧誘する詐欺事件が多くみられます。
たとえば、少しフォロワーがついてきたような、インフルエンサーのたまごに
「投稿の技術や自分のアピールの仕方を変えれば、もっとフォロワー数の多いインフルエンサーなれますよ。うちの事務所のセミナーに参加すればテクニックをお教えします!」
といった内容のDMを送るのです。
スカウトされたことに喜んだ若者が、実際に足を運んでみたら高額な料金を請求されるケースです。
アカウント乗っ取り詐欺
「アカウントが乗っ取られた!」
といったことはよく耳にします。
アカウントを乗っ取り、本人に成りすまして商品を紹介するケースがありますが、もっと悪質なものもあります。
詐欺グループはアカウントを乗っ取り、パスワードを変更し、本人がログインできない状態にします。
そのアカウントと引き換えに、金銭の支払いを要求するのです。
インフルエンサーや、インフルエンサーを目指している若者にとって、コツコツと増やしたフォロワーは何物にも代えられません。
仕方なく要求に応じてしまい、そこからもさらに要求が過激化していくパターンがあります。
有料会員に登録させる
インフルエンサーとしてお金を稼ぐためには、企業からのお仕事案件が必要です。
「この商品をPRしてくれたら、フォロワー×1円の報酬を出します」といったものです。
こういったお仕事案件は数多く存在し、一般のユーザーにも周知されているほどです。
これを悪用した詐欺が横行しています。
詐欺グループは、ターゲットとなる若者に
「高額報酬のお仕事しませんか!?〇〇のPR投稿をしていただくだけです!」
といった内容のDMを送ります。
仕事がもらえたと喜び、飛びついてきたターゲットを、商品のサイトだとして有料会員へ登録させるのです。
さらに、本人確認のためと称してクレジットカード番号を聞き出したり、報酬を支払うためだとして銀行口座番号を聞き出したりするケースもあります。
お仕事案件のDMがとても詳細に書かれており、初めて送られてきた人は信じてしまいます。
結果、有料会員に登録したり、個人情報を流出させてしまったりすることになるのです。
狙われやすい人物
では、どういった人物がターゲットとなりやすいのでしょうか。その特徴を見ていきます。
詐欺グループは、すでに売れっ子であるインフルエンサーよりも、マイクロインフルエンサーやナノインフルエンサーのような、「駆け出しインフルエンサー」を狙う傾向にあります。
なぜなら、本物のお仕事案件や、スカウトの経験がないため、怪しむことをしないからです。
さらに、駆け出しインフルエンサーにとって、お仕事案件をもらうことは目標です。
そんな経験が浅く、無抜く力がないアカウントを、詐欺グループは狙っているのです。
そして、ビジネスとして多く使われるFacebookよりも、若者のユーザーが多いInstagramがよく狙われます。
特に10代は、このコロナ禍でますますSNSばかりの毎日になっています。
個人情報の重要性といった知識のない10代は、特に標的になりやすいのです。
本物!?詐欺!?見極めるポイント
上記で述べたように、スカウトやお仕事案件は実際にあることなので、すべてが詐欺ということではありません。
せっかくスカウトを受けたのに、すべて怪しんでいたらもったいないですよね。
では、本物と詐欺をどう見極めたらいいのでしょうか。
詐欺グループはDMを利用しますが、スカウトやお仕事案件の情報を詳細に記しているのに、肝心な会社名がない、HPのリンクが貼られていない、といった場合は詐欺である可能性があります。
また、会社名が記載されている場合も、その会社を検索して、怪しくないかしっかりと調査しましょう。
また、まだ仕事を始めていないのに報酬を受け取るための銀行口座を聞かれたり、ましてや聞く必要のないクレジットカード番号を聞かれたりする場合は、かなり怪しいと思って間違いないです。
個人情報を守るのはあなた本人です。しっかりと見極めましょう。
まとめ
インフルエンサーを夢見る若者をターゲットにする詐欺、年々被害者が増えているのが現実です。
甘い言葉に騙されないように、一度立ち止まって怪しい勧誘ではないか考えてみましょう。
詐欺グループは、手口を変えて、あの手この手であなたを騙してきます。
気を付けてください!