スープストックトーキョー“離乳食無料”で炎上……しかしその対応に賞賛の声。顧客に寄り添う企業の取り組みとは?
SNSを利用する上でつきものになってくるのが、炎上案件。
特にユーザーが自由に呟けるTwitterでは、そういった炎上が絶えません。
今回取り上げるスープ専門チェーン店「スープストックトーキョー」も、炎上が起きてしまった企業の1つ。しかし、その後の毅然とした対応に賞賛の声が集まったのです。
一体どういうことなのか。企業のSNS担当の方はもしものときに備え、ぜひご一読ください。
目 次
離乳食の無償提供開始で炎上
📣小さなお客さまへ
— スープストックトーキョー(公式) (@SoupStockTokyo) April 18, 2023
4月25日(火)より、Soup Stock Tokyo全店で離乳食・キッズセットの提供をはじめます。
離乳食(後期)の無料提供を全店で行うことになりました。もう少し大きくなったお子さまにはキッズセットのご用意も。ぜひ家族一緒にスープの時間をお楽しみください。🥄https://t.co/il3qoV0aMQ pic.twitter.com/CyDkX89BYZ
スープストックトーキョーでは、4月25日より離乳食(後期)の無償提供が開始されました。
取り組みの背景として、創業当初から大切にしている「Soup for all!」の価値観があり、「たった一人」を大切に、「たった一人」に寄り添える存在でいたいという想いが込められています。
この旨を18日にお知らせしたところ、「素晴らしい取り組み」「とても助かります」と喜びの声が上がった一方で、「1人でゆっくり過ごしたかった」「もう行かない」といったかなり批判的な声も集まりました。
結果、賛否両論の大混戦で炎上と言わざるを得ない状況に。
毅然とした対応に賞賛の声
騒動を受けて同社は、4月26日に声明を発表しました。
声明では、スープストックトーキョーの企業理念である「世の中の体温をあげる」をもとに食べることへ制約がある方々などの助けになればと食のバリアフリーの取り組みを行っていると前置き。
続けて、離乳食後期の全店無料提供は『小さなお子様連れという理由で外食店での飲食をためらう方の助けになれば』と考えて始めたものだとしました。
最後には『特定のお客様だけを優遇するような考えはありません』とし、取り組みを継続していく意向を表明しています。
この毅然とした対応に「素晴らしい炎上対応」などと賞賛の声が多数寄せられました。
ただ単に“炎上”が起きたことに対して“謝罪”するのではなく、自社の取り組みを述べた上で企業理念を貫く姿勢が素晴らしいです。
“離乳食無料”を取り入れた企業3選
炎上騒動となってしまったスープストックトーキョーですが、同じように“離乳食無料”を取り入れている企業がほかにも存在しました。
そこで今回は3つピックアップしてご紹介します。
100本のスプーン/株式会社さうなし
株式会社さうなしが運営するファミリーレストラン「100本のスプーン」。
コドモがオトナに憧れて、オトナがコドモゴコロを思い出す、オトナとコドモがともに楽しめるレストランをコンセプトとしています。
100本のスプーンでは、赤ちゃんの月齢に合わせて初期・中期・後期の3つの離乳食が用意されています。
シェフが毎朝丁寧にだしを取り、季節の食材を使ったこだわりの離乳食が無料で提供されています。無料提供といえど、1つの料理として考えられているのです。 また、料理の待ち時間に塗り絵を楽しめるメニューや「お子様メニュー」ではなく「大人メニューのハーフサイズ」も用意されているので、離乳食が終わったお子さんも一緒に楽しめます。
IKEAレストラン/イケア・ジャパン株式会社
イケア・ジャパン株式会社が運営する「IKEAレストラン」。
北欧スウェーデン発祥の世界最大家具メーカー・IKEAの施設内にある人気レストランです。
提供される離乳食は瓶詰めのキューピーベビーフードで、「7か月頃から」と「9ヶ月頃から」の2種類用意されています。
IKEAレストランのレジで離乳食を希望し、IKEA familyのメンバーカードを提示すると利用できます。 また、食事用エプロンや食器、ベビーチェアや電子レンジも用意されているのでお子様連れでも安心です。
不二家レストラン/株式会社不二家
株式会社不二家が運営する「不二家レストラン」。
ケーキなど洋菓子を中心に製造・販売する老舗の食品メーカー「不二家」のレストランで、ケーキ食べ放題のメニューがSNSで話題となりました。
不二家レストランでは、1歳未満の子供向けに初期(5カ月頃~)と中期(7カ月頃~)の2種類の離乳食が用意されています。
1人1個サービスで提供されるのは、大手食品メーカー・キューピーのベビーフードです。
また小学生以下を対象としたキッズメニューが用意されているほか、店舗数も多いため気軽にご家族で利用できます。
まとめ
スープストックトーキョーの見事な炎上対応、そして離乳食を無料提供する企業をご紹介しました。
一般的に企業の炎上が起きた場合、企業側はひとまず謝罪を行うことが多いイメージですが、今回のケースは一部の利用者のいわゆる言いがかりから事態が大きくなってしまったと言えます。
そのため、単に謝罪をせず毅然とした声明を発表したスープストックトーキョーは最善の対応でしょう。
SNSはどこに炎上の火種が潜んでいるか分かりません。企業のSNS担当者様は今回の事例を頭の片隅にしまっておいてはいかがでしょうか。
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