Pinterest(ピンタレスト)とは?企業で活用するために意識しておきたいことをわかりやすく解説
近年少しずつ人気を増やしているSNSが、Pinterest(ピンタレスト)です。
インターネット(Webサイト)上にある画像を集めてブックマークできるサービスですが、発祥は2008年と既に14年もの間サービスが提供されています。
Pinterestはその特性から、近年ビジネスでも利用できるツールとして注目されているSNSのひとつです。
今回はそんなPinterestの活用方法について解説します。
目 次
Pinterestは写真を使ってアイデアをストックするSNS
Pinterestは、写真をブックマークしてシェアしていくタイプのSNSです。
自分の好きな写真や画像を自分専用のコルクボードにピン止めし、カテゴリー分けをして共有することができます。
Pinterestではピン止めのことをピンと言い、共有できる範囲は友人や著名人といった気に入った人なら誰にでも広められるのが特徴です。
そのため、おしゃれな人や流行に敏感な人のボードを見て参考にできるということで、徐々に人気が出始めています。
また、デザイナー職の方はほとんどの方が活用されています。
主な活用方法としては、自分の気に入ったデザインの画像やバナーデザインなどをピン(保存)して、将来の制作工程の中で自分の保存したピンのデータを見直し、デザイン参考のヒントとして活用しています。
未来の自分の為の引き出しとして有効活用されています。
Instagramとの違い
Pinterestは同じように写真のSNSと呼ばれるInstagramと似ているサービスです。
何が違うのかというと、画像をピン(ブックマーク)するのが目的である、という点になります。
Instagramは人の投稿を見るのに加えて、自分で撮影・加工した写真を投稿するアプリケーションです。
一方のPinterestは、インターネット上で見つけた画像をピン(ブックマーク)して、未来の自分が活用できるように収集するのが目的となっています。
そのためWebサイトやブログによってはPinterestと連携し、掲載している写真をそのままPinterestのアカウントに保存できるようにしているものもあります。
反対に、Pinterest内の画像に外部リンクを貼り付けられるため、すぐに自社サイトに遷移させることもできます。
TwitterのRT(リツイート)機能のようにPinterestにも「リピン」と呼ばれる拡散機能も実装されているため、拡散力にも優れているのがInstagramとの違いです。
Twitterと同じように利用できる
先述したようにPinterestにはTwitterと似たような機能が搭載されています。
そのひとつがリピンと呼ばれる拡散機能ですが、もうひとつ似ているのが「ピン」の機能です。
Twitterに例えるなら「いいね」と同じ機能で、自分でカテゴリー分けできるぶん、Pinterestの方が使いやすい部分すらあります。
更に匿名でも利用できるため、ユーザーにとってみれば非常に使いやすいと感じられる面が多いのも特徴です。
またピンの機能により、「未来の自分のために情報を集める」という行動となるため、Twitterのような側面を持ちつつも、その実インターネットで検索する行動にも近しいものがあります。
Twitter+αの使い方ができるSNSとして、今後ますます成長が期待できるのがPinterestです。
Pinterestを活用している企業
実際にPinterestを活用している企業はどのようなものがあるのでしょうか。
有用性はわかっても、実際に利用するとなるとどう運用していいのか悩ましいのも事実です。
今回参考としてご紹介するのは、以下の5つの企業になります。
- H.I.S Japan
- ゼクシィ
- UNIQLO
- Honda
- 淡路市役所
こうして見ると千差万別ですね。
それぞれ詳しく見てみましょう。
H.I.S Japan
フォロワー:15.8 万 人
H.I.S Japanは言わずと知れた旅行会社ですが、Pinterestを有効活用している企業のひとつでもあります。
ページの特徴は、旅行会社らしく世界各国の美しい写真や祭りなど、旅行に行きたくなるような写真を掲載しているのが特徴です。
ボードの種類も幅広く、国別はもちろん、学生旅行や一人旅といったテーマもカバーしていることから、ユーザーが自分にあったボードを閲覧できるように工夫がされています。
他にもユーザーが提供した写真を集めて掲載するボードもあり、ユーザーを巻き込むコンテンツを作っているのが魅力的なページです。
思わず写真を提供したくなりますよね。
ゼクシィ
フォロワー:2.4 万 人
結婚を経験した人ならほとんどの人が名前を聞いたことがあるであろうゼクシィもPinterestを活用しています。
Pinterestは未来の自分のためにストックするSNSの通り、結婚に向けて必要な情報を掲載しているのが特徴です。
ドレスやウェディングケーキはもちろん、ウェルカムボードにいたるまで、結婚に関係する情報を華やかな写真と共に掲載しています。
結婚を意識しているユーザーには、その雰囲気まで感じ取れるページですね。
UNIQLO
フォロワー:12.4万 人
UNIQLOでは、ページを全て英語表記し、グローバルマーケティングとして活用しているのが特徴です。
扱っている写真はもちろん全てUNIQLOの商品であり、単体の写真や商品を着たモデルなど、そのイメージに合った写真を掲載しています。
服飾ですから、やはり実際にモデルが着ている姿を見た方が想像(イメージ)しやすいでしょう。
UNIQLOは更に「shirt」「denim」といったアイテムごとのボードを作成し、ページを単なる宣伝にするのではなく、カタログとして機能するように構成しています。
写真からWebサイトへの外部リンクを貼れるのを利用して、写真をクリックすることで購入サイトへ直接アクセスできるようにしている徹底ぶりです。
このように、服飾関係とPinterestは非常に親和性の高い組み合わせと言って良いでしょう。
Honda
フォロワー:85,564 人
自動車メーカーであるHondaもまたPinterestを活用している企業のひとつです。
Hondaでは車メーカーらしく販売されている車種ごとにボードを作成し、走行中や社内の様子といったように、カタログとしての面も持った画像を掲載しています。
店頭ではなく家でもHondaの車を見られるように意識して構成されており、通常のカタログよりも遙かに多い写真を使ってイメージがつきやすいようにしているのが特徴です。
淡路市役所
フォロワー:5,107 人
Pinterestを活用しているのは一般企業だけではありません。
行政である淡路市役所もまたPinterestを活用しています。
淡路市役所が運営しているページは、基本的に全て英語表記となっており、インバウンドも意識した構成なのが特徴です。
淡路島の魅力的なスポットを「花」「明石海峡大橋」といったカテゴリーで分け、観光資源をわかりやすく紹介してくれています。
お土産やオススメの料理・お店も掲載されているため、旅行に行く際にも参考に使えるのがポイントです。
淡路島への旅行を考えている人にとってみれば、まさしく未来の自分に必要な情報をストックしておける、お手本のような活用法です。
まとめ
Pinterestは、近年利用者が増えつつある写真を主軸にしたSNSです。
Instagramとの違いは、自分が投稿するのではなく、インターネットのブックマークのように将来の自分に向けてアイデアをストックしていくような使い方ができる点です。
そのため活用している企業は、旅行会社・行政・服飾・料理のようにビジュアルで利用者の将来を想像させられる企業が多いのが特徴となっています。
Pinterestの導入を検討している方は、どうやればユーザーが自社製品・サービスを利用して将来の姿を想像できるのかを考えたうえで活用するようにしましょう。