【話題】4℃のプロモーション戦略がすごい! SNSでの炎上後、『匿名宝飾店』として挑んだ大胆なブランディングとは
日本のジュエリーブランドとして知られる「4℃」。
数年前、30代女性のある投稿がきっかけとなりX(旧Twitter)で炎上してしまいました。
しかし今年9月、運営元を隠して注目された『匿名宝飾店』の正体が「4℃」だと明かされ、SNSで驚きの声が広がったのです。
本記事では、そんな4℃の大胆なプロモーション戦略について、炎上騒動から振り返って解説していきます。
目 次
「4℃」について
4℃は、2022年にブランド創立50周年を迎えた歴史ある宝飾ブランドです。
運営元の「エフ・ディ・シィ・プロダクツ」は連結ショップ数151店舗(2023年2月期)を展開し、親会社の「ヨンドシーホールディングス」は東証プライム上場企業となっています。
SNS上ではネタ扱い?
ですがSNS上では、ブランドに対して「ダサい」「安っぽい」といったネガティブなイメージを持たれがち……。
有名な例として、冒頭でも触れた“ある投稿”が挙げられます。
………………本当に…………頂いた身で……こんなこと…アレですが……………………………(30歳) pic.twitter.com/YkPBS1oI6q
— ご飯🥳♯ (@ii_gohan) December 22, 2020
婚活中の30代女性が、男性に貰った「Canal4℃」のプレゼントをX(旧Twitter)にアップしました。
文脈的に、“30歳なのに”4℃は……といったニュアンスで受け取れるかと思います。
この投稿はすぐに拡散され、「30代へのプレゼントで4℃はどうなのか」と炎上騒動に発展しました。
30代でカナル4℃貰ったら微妙な気持ちになるやろ
— 💿💖🌺ことてゃ♡Baby🌺💖🧁 (@Uxrws20) December 23, 2020
30代でオルゴール付きの4℃は確かに貰っても反応に困るわな
— saku (@sakuvoice1) December 23, 2020
たしかに「Canal4℃」は4℃のサブブランドで、ターゲット層は10代~20代前半とより若年層向けとなっています。
ですが争点はどんどんズレていき、「プレゼントに4℃はダサい」と言われるまでになってしまいました。
クリスマス4℃論争勃発
炎上が膨らみに膨らんだ結果、X(旧Twitter)では「クリスマスプレゼント4℃論争」と呼ばれています。
【Twitter(X)定期論争】
— おめぐ‼️強く生きる‼️💖🦋with猫🐱💖 (@ryuto_aishiteru) October 3, 2023
・奢り奢られ論争
・初デートサイゼ論争
・プレゼント4℃論争
クリスマスが近づいてきたのでもうそろそろ4℃か…
これからの時期4℃が炎上しがちですが、
— 女子アナの憂鬱 (@QcO74VgZVtqkeUB) October 28, 2023
似たような価格でクリスマスプレゼント選ぶなら、この辺りだとハズレはないと思う☺️
値段別まとめ
5万前後
①ロエベマフラー(46,200円)
②TASAKIイヤリング(46,200円)
③エルメスブレスレット(56,200円)
④ DIORピアス(57,000円) pic.twitter.com/2zzfWPfo70
この論争と同列に並べられがちなのが「サイゼリヤデート論争」です。
以前、X(旧Twitter)に投稿された「サイゼで喜ぶ彼女」というイラストが発端となり、“デートでサイゼリヤを選ぶのはいかがなものか”とSNS上で議論が勃発しました。
「クリスマスプレゼント4℃論争」と「サイゼリヤデート論争」の2つに共通するのは、“学生でも手の届きやすい価格”だということ。
どちらも品質は保証されていますが、その手頃な価格帯からSNSでネタ扱いされやすい側面があると言えます。
名前をふせたジュエリーショップ『匿名宝飾店』
そんな騒動が巻き起こっている中、4℃がとったプロモーション戦略がこちらです。
大胆なプロモーション戦略が注目
2023年9月8日にオープンした、期間限定のジュエリーショップ『匿名宝飾店』。
その名の通りブランド名を非公開とし、商品の品質とデザインのみで判断してもらう施策を打ち出しました。
この大胆なプロモーション戦略はすぐに注目を集め、正体を明かす前日(9月19日)までで約4,000人も来店する大盛況ぶりに。
4℃だと明かされ、SNSで驚きの声続出
その後、『匿名宝飾店』のブランドが「4℃」だと明かされると、SNS上で驚きの声が飛び交いました。
SNSでディスられすぎて、4℃が消費者に挑戦状出してたの笑うwバズってた「匿名宝飾店」の正体、4℃だったんだね。ブランドイメージに縛られず、実際に手に取って素敵だと思ったなら、そういうこと。4℃、やり手だ…! pic.twitter.com/ugxC5rfCaQ
— やまとなでし子 (@yamatonadeshi5) September 20, 2023
それまで否定的な意見ばかりだったタイムラインですが、発表後は4℃への肯定的な意見が多く見られました。
原宿で開催されていた「匿名宝飾店」実は4℃だったみたいですね!
— 職人ちゃん (@inoue_kikou) September 21, 2023
毎年クリスマスシーズンにSNSでマイナスイメージを植えつけられていた4℃
デザインや品質は良く価格は安いのになぜかイメージが良くない…
このマーケティング戦略はいいですね〜!
本質の良さが少しでも伝わると良いですね👍
4℃の戦略めちゃくちゃいい
— ぐう (@guuuu1006) September 20, 2023
口コミに流されず見ていいなと思うもん買ったらええ
炎上騒動に対して、あえて意見せずに“行動”で示したことで、ブランドイメージの低下を防ぎつつ新たなブランディングに成功したのです。
自社の商品に誇りを持っているからこそできるプロモーション戦略と言えるでしょう。
まとめ
今回は、ジュエリーブランド「4℃」の炎上騒動から話題となったプロモーションまで解説していきました。
ネガティブなブランドイメージを逆手に取った4℃の戦略は、多くのSNSユーザーのブランドイメージをポジティブに変換させました。
本質を見極めることの難しさと、見た目にとらわれない洞察力の重要さを同時に学んだ気がします。
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