主婦を味方に付けたダイソー。SNSが企業を変え、業績をあげるカラクリを徹底解剖
Instagramをやっている方ならわかると思いますが、ダイソーに特化したインスタグラマーは、とてもたくさん存在します。毎日毎日、そんなに商品あるの!?と思うほど、さまざまなアイテムを紹介してくれています。新商品から、隠れた名作まで、インスタグラマーが紹介することによって商品が飛ぶように売れるそうです。
そんなダイソー、このコロナ禍でも着実に業績を伸ばしており、さらに300円の商品を中心とした新業態に力を入れています。ダイソーの躍進にはSNSが大きくかかわっているのでは!?ということで、今回はダイソーとSNSについて徹底解剖していきます!
目 次
そもそもダイソー商品はなぜ利益をあげられる!?
100円の商品を売ったところで利益って微々たるものでは・・・?と誰もが思うところですよね。なぜ、ダイソーが業績をあげられているのか、100円ショップの利益確保の仕組みについて解説していきます。
大量製造・大量仕入れ
ダイソーの商品の約80%が自社商品です。自社商品といっても、自社の工場で作っているのではなく、委託しています。いわゆるOEM生産ですね。委託工場に大量に製造させることでコストを抑えています。
自社商品以外は、もちろんメーカーから商品を仕入れています。大事なのはいかに安く仕入れるか。ダイソーは大量に仕入れるため、商品の単価を下げる交渉ができるのです。
このように、大量に製造・仕入をして、大量に販売することで利益を生み出しています。
利益率はまちまち
ダイソーに必要なものを買いに行き、ついつい目移りしていろんなものを買ってしまったという経験、皆さまにもあるのではないでしょうか。
100円ショップは、安さ・商品の豊富さから、衝動買いが起きやすいのが特徴です。しかしその商品たち、すべて同じ利益率のものばかりではありません。ほぼ利益0で、品質の良さをアピールする役割を担う商品もあるわけです。
もちろん、利益率が高い商品もありますが、これらを総合すると、高い利益を生み出せる仕組みとなっています。
広告費をかけなくていい
ダイソーに限らず、100円ショップの多くは広告費をほとんどかけなくて済んでいます。
「100円ショップ」というだけで、消費者は商品の値段予想をしなくていいですし、セールも存在しないので特別に広告を出す、といったこともありません。他の企業では広告費がかかるので、どうしてもその費用分を商品に反映させなければなりません。
しかし100円ショップでは広告費がほぼかからないので、その分単価を抑えられるのです。
SNSが広告になっている!!
上で述べたように「広告費がかからない」という点は、ダイソーの業績に大きく関係しています。しかし、値段は明らかだしセールもないから広告を出さなくていいとはいえ、消費者を飽きさせない商品展開も大切です。
ダイソーのこれまでの課題は、新商品のアピールでした。消耗品がなくなったらダイソーに行く、という従来の消費者の行動を脱却させなければなりません。
「こんな便利な商品があったの!?」「これはダイソーにしかない」という商品たちを、いかに消費者に知ってもらうかが大きな壁でした。そこで活躍したのがSNSです。
ダイソーと主婦とInstagram
ダイソー商品には、多くのキッチンアイテムがあります。食器やキッチン周りのアイテムはもちろん、半熟卵が簡単に作れるアイテムや冷蔵庫内の収納アイテムなど、あったら便利!というアイテムであふれています。そのほかにも、手芸関連の商品や育児アイテムなど、とにかく主婦が喜ぶ商品が山のようにあります。
これまた主婦と相性がいいのがSNSです。とくにInstagramは写真映えが特化しており、主婦層のユーザーが多いSNSです。インフルエンサーとして主婦が活躍するのも、ほとんどがInstagramになります。
子育てで忙しい主婦は、子どもを連れてぷらぷらと店舗で商品選びをする時間が取れません。そんなとき、Instagramで商品情報を事前に収集し、お目当てのものを買いに行く、ということになります。
このInstagram、ダイソーにとって大きな改革となりました。ダイソーのInstagram公式アカウントのフォロワーは実に180万人です。目まぐるしく新商品を出すダイソーですが、その度に写真と商品説明を添えて消費者にアピールできるようになりました。さらに、ダイソーはInstagramのライブ配信も、うまく活用しています。新店舗ができると、その店舗のスタッフが店舗紹介の配信を行います。
このように、今までの「商品の認知度」という課題を、SNSが解決してくれたのです。
SNSにあがる本音がありがたい!
ダイソー関連のInstagramには、辛口なものも少なくありません。
「期待外れだった〇〇!」「今回の新商品は買わない方がいい!」といった投稿です。主婦目線の商品選びは、とても厳しいことがわかります。さらに、たくさんの100円ショップが存在するので、同じような商品と比べて残念なポイントを挙げられがちです。
SNSではこういった本音の感想が、簡単に拡散されてしまします。
企業側からしたら、ゾッとしそうなものですが、実はSNSのメリットともいえるのです。消費者のリアルな声というのはアンケートや調査を行わなければ得られません。
ネガティブな意見ほどなかなかダイレクトに届かないものです。しかし、ネガティブな意見こそ宝です。商品の改善点や、新商品のアイディアなど、参考となるものがたくさん詰まっているSNSのコメントはとても貴重だといえます。
まとめ
SNSが業績に影響する事例はたくさんありますが、主婦層を味方に付けているダイソーにとって、SNSはとても効果的だとわかりました。
これは企業がSNSをうまく利用している一例にすぎません。自分の企業が、どのSNSと相性がいいのか、どんなユーザーを味方に付けると効果的なのかという参考資料にしてみてください。
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