リリースから3日で20万人突破!話題の『AIチャットくん』って?実際に使ってみた
2022年11月末よりリリースされるや否や話題となった「ChatGPT」。
そんなChatGPTから、外部でも使用できる有料サービス「ChatGPT API」がスタートしました。
さっそく多くの開発者がAPIを利用しており、特に人気を集めているのが「AIチャットくん」というサービス。
LINEでChatGPTのチャット機能を使えるらしく、実際に使って実態を確かめてみました。
目 次
ChatGPT〝API〟について
ChatGPT APIは、2023年3月2日にOpenAI社より一般公開された有料サービス。 ちなみに同日、音声認識サービス「Whisper」のAPIも公開されています。
ChatGPT and Whisper are now available through our API (plus developer policy updates). We ❤️ developers: https://t.co/vpoyxZ7XnD
— OpenAI (@OpenAI) March 1, 2023
ChatGPT APIでできること
ChatGPT APIを活用すると、下記のような機能が実現します。
●チャットボット(自動的に会話できるプログラム)の開発
●プログラミングの生成
●文書の生成
●情報検索
●文章の要約・添削
OpenAIによるとすでに、「Snapchat」開発元のSnap、Instacart、Shopifyといった企業がChatGPT APIを利用しているといいます。
食料品の即日配達サービスを運営するInstacarは、このAIチャット機能を用いて「子供向けの健康的な昼ご飯は?」などの質問によって買い物リストを作成するサービスを行います。
ネットショップサイトの開設・運営ができるECサービスShopifyは、自社のショッピングアプリ「Shop」にAPIを組み込むとしています。
また学習プラットフォームの「Quizlet」も、“AI家庭教師”として利用しています。
最高性能モデルなのに高コスパ!
OpenAI社は以前にも、ChatGPTのベースになっている大規模言語処理用AIモデルであるGPT-3のAPIを提供していました。
そして今回、最も高い性能モデルgpt-3.5-turbo が搭載されたChatGPT APIが、最新バージョンとして発表されました。
今回の発表で最も驚かれたのは、ChatGPT APIの価格がかなり安いこと。
従来のGPT-3 APIでは、高性能な文章生成AIモデルDavinciで1000トークンあたり約2円 ($0.02)でした。しかしChatGPT APIは、gpt-3.5-turboの搭載でより高性能になっているのに1000トークンあたり約0.2円($0.002)。最高性能モデルが、10分の1の価格で使えるようになったのです。
GPT-3 API | ChatGPT API | |
パラメーター | 1,750億 | 3,550億 |
1000トークンあたりの価格 | 約2円($0.0200) | 約0.2円($0.002) |
またOpenAIのアカウントを開設すると、3か月間利用できる18ドルの無料クーポンが付与されます。
AIチャットくんって?
ソフトウェア開発等を手掛ける株式会社piconが2023年3月2日、ChatGPT APIを利用したLINEbot「AIチャットくん」をリリースしました。
ChatGPTのAPIが公開されたので、LINEからChatGPTを使えるBotを作ってみました!スマホからだと本家のサイトもNotionAIも操作感が悪いので、使い慣れたLINEだと身近に使えそうだなと思ったのが着想。認証も不要で使えます。APIはターボ版なので、レスポンスもサクサクです。https://t.co/9oMyPAiDiK pic.twitter.com/rlwq9TjHup
— Shibuya Yukito | AIチャットくん開発者 (@yukito_shibuya) March 2, 2023
AIチャットくんは、LINE上でChatGPTを利用できるサービス。無料版は1日5回までメッセージの送信が可能となり、月額680円のプレミアムプランなら無制限でやり取りが可能となります。
Piconによると、子育ての相談や旅行プランの作成、物語の制作など使用用途は多岐にわたるそうです。
サービス開始後すぐに話題となり、リリースから3日で累計ダウンロード数20万人、そして10日で50万人突破という快挙を成し遂げました。
リリース10日で50万登録を突破したというプレスリリースを配信させていただきました!今回は、使用例はもちろん、初公開のユーザー属性(男女比率 / 年齢比率)も開示しております。本当にこれからだと思っているので、ぜひ応援だと思ってシェアしてもらえると嬉しいです!!https://t.co/huhuOCEeGx
— Shibuya Yukito | AIチャットくん開発者 (@yukito_shibuya) March 13, 2023
実際に使ってみた
では、実際にAIチャットくんを使ってみます。
AIチャットくんを始めるまで
まずは下記のQRコードを読み取るか、LINEにてID : ai_chat と検索して友達追加を行います。
AIチャットくんのQRコード
追加すると、さっそくメッセージがきました。
友達追加だけでチャットのやり取りが始められるのは簡単ですね。
手始めに挨拶してみます。
すると下に質問候補が表示されたので、「使い方をみる」をタップしてみました。
AIチャットくんが提示してくれた使い方は3つ。
使い方①あなただけの話し相手に
使い方②家事や生活のお手伝い
使い方③普段の仕事のおともに
さまざまな場面、用途に合わせて色んな使い方ができます。
具体的な質問が記載されているため、どのような使い方ができるのか非常にイメージしやすいです。さっそく3つの使い方を実践してみます。
AIチャットくんに質問
①「デスクワークを効率よく行うにはどうしたらいいですか?」
すると、5つのポイントを提示した長文のメッセージが返ってきました。的確かつ分かりやすい文章に思わずびっくり。
長文だからか定かではありませんが、前のメッセージよりレスポンスが十数秒遅かったです。これはただの不具合か電波の問題かもしれませんので何とも言えませんが……。
②「今日の夜ご飯を決めて欲しい。ヘルシーかつお腹に溜まるもので」
なんと、4つのメニューを説明つきで提示してくれました。ヘルシーかつお腹に溜まるというわがままな要望にもしっかり応えてくれています。これは主婦の味方間違いなしです。
ちなみに今回も十数秒待ってからレスポンスがありました。やはりこういった具体的な質問には多少の時間を要するのかもしれません。
③「Instagramでカフェの写真を投稿する時のハッシュタグを30個考えて」
すると、しっかり30個分のハッシュタグを考えてくれました。なかには謎?なハッシュタグもありますが、これだけあれば自由にハッシュタグを選んで投稿できますし、考える手間が省けますね。インフルエンサーの方にはぴったりではないでしょうか。
こちらの質問は、AIチャットくん側から提示してくれた使い方から「ハッシュタグの提案」をタップしてみたのですが、先ほどとは違いすぐにレスポンスがありました。
やはり、事前に組み込まれているであろう質問はレスポンスが早いのでしょうか。
どちらにせよ、どの質問にもしっかりと内容の濃い返答があり非常にタメになりました!
まとめ:実際に使ってみた感想
ChatGPTの無料版(試験期間中)を使ったことがあったのですが、今回AIチャットくんを利用してみてその精度の高さに驚きました。何より求めていることをすぐに得られる点は、タイムパフォーマンスが素晴らしいと考えます。
また普段から利用しているLINEを用いている点も、利用のハードルが低くなり多くのユーザー数を獲得しているのだと感じました。これはAI時代が加速していくきっかけになりえるのではないでしょうか。
個人的には、AIチャットくんに人間のような〝個性〟が出てくると面白いのでは?と思いました。例えるなら、Siriの声選択のように。
みなさんもぜひ1度、AIチャットくんを日常の+αとして取り入れてみてはいかがでしょう。
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