【ペプシ&コカ・コーラ SNS比較】一貫性の高いブランディングでファンを獲得!
皆さんはペプシとコカ・コーラ、どちらのコーラがお好みですか?
筆者は断然ペプシ派なのですが、ブランディングで成功しているのは明らかにコカ・コーラですよね(悔しいですが…)。
ペプシの方が味は美味しいのにブランディングで負けてしまうのはなぜか?
ペプシとコカ・コーラのブランディングを比較したら何か見えてくるのではないか?
ということで、今回はペプシとコカ・コーラのSNSアカウントを比較して改めて実感した、InstagramとTwitterの違いをご紹介します。
目 次
「ペプシの方が美味しい」は実験で証明されている
今から50年近く昔、ペプシは1975年に「ペプシ・チャレンジ」というキャンペーンを実施しました。ショッピングモールや公園などで、不特定多数の人を対象にペプシとコカ・コーラのブラインドテストを数千回行ったのです。
その結果、多くの人がペプシの方がコカ・コーラよりも美味しいと回答し、これを機にペプシの売上がコカ・コーラに迫ります。焦ったコカ・コーラは新商品を発表し、これが結果的に「ペプシの方が美味しい」とコカ・コーラ自身も認めたことになりました。
ちなみに、今売られているコカ・コーラは当時発売された新商品ではなく、旧商品の方です。新商品は不人気で、「全米の消費者が下水道に新しいコーラを流し込む」という社会現象すら起きるほどでした。
ペプシとコカ・コーラにはこうした歴史があるにもかかわらず、今でも人気なのはやはりコカ・コーラ。ペプシを販売しているお店や自販機を見かけると、筆者は嬉しくて飛び上がるくらいです。
ペプシとコカ・コーラのSNSアカウントを比較してみた
では、ペプシとコカ・コーラのSNSアカウントを比較し、コカ・コーラはブランディング的に何が優れているのかを探っていきます。
ペプシ | ペプシ | コカ・コーラ | コカ・コーラ | |
---|---|---|---|---|
フォロワー数 | 175.2万人 | 310.6万人 | 282万人 | 339.6万人 |
フォロー数 | 15人 | 3.7万人 | 253人 | 5.7万人 |
投稿数 | 737件 | 7.4万件※ | 284件 | 28.8万件※ |
ペプシとコカ・コーラのSNSを比較してみると、Instagramのフォロワー数には100万人以上に差があるものの、Twitterでは20万人程度と、ペプシのTwitterブランディングが成功しているように感じられます。
それぞれのInstagram・Twitterの投稿傾向
ペプシ
ペプシのInstagram、Twitterを眺めていると、特にTwitterに投稿した動画がバズっています。例えば以下の動画は、元NFL選手のアンドリュー・ウィットワースとコラボしてものです。
ペプシ製の超高機能トレーラーハウスを紹介する動画で、観るだけで楽しい気分にさせられるため、ブランディングにかなり貢献しているのではないでしょうか。
しかもこのトレーラーハウス、「NFLシーズン18週間中に住み込める」という権利が、幸運なファン1人に当たるというののです。アメフトにあまり興味がない筆者でも、このトレーラーハウスには是非とも住んでみたいと思います。
ペプシの投稿を見ていると、「ブランディングに注力する」というよりは、「ファンとのコミュニケーションを大切にする」ことを重視しているように感じられます。
コカ・コーラ
一方、コカ・コーラではInstagramでの秀逸なブランディングが目立ちます。例えば次の画像は、コカ・コーラの投稿一覧画面ですが、複数のサムネイルが1つのアートになっています。
その他の投稿を見てみても、1つひとつのクリエイティブに全力を注いでいる印象がありますね。これが、「コカ・コーラがコカ・コーラたる所以」なのでしょうか。また、コカ・コーラの方がInstagramのストーリーズに力を入れています。
フォロワー獲得やユーザーとのエンゲージメント向上に、ストーリーズは重要な機能です。コカ・コーラはそれをよく理解し、ペプシよりも積極的に活用していることがわかります。
コミュニケーションを優先するか、ブランディングを優先するか
ペプシとコカ・コーラのSNSを比較して気づいたのは、「コミュニケーションとブランディングはトレードオフの関係にあるのではないか?」ということです。
消費者とのコミュニケーションを優先すれば、どうしても消費者視点の投稿が中心になり、企業が望むようなブランディングは難しいかもしれません。ペプシがNFL選手などを多く起用しているのは、「消費者から見たペプシの印象」を良くする事に注力しているからと言えるのではないでしょうか。
一方で、コカ・コーラは「企業視点のブランディングに振り切っている」という印象があります。もちろん消費者を大切にはするが、消費者視点を積極的に取り入れるわけではない。企業視点中心でやり続けることでにより、一貫性の高いブランディングを実現しています。結果としてブランディングに振り切った方が、ファンを多く獲得していることになりますね。
まとめ
今回の比較で、従来から言われていた以下の事柄に、さらに確信が持てるようになりました。
・コミュニケーションに力を入れたい企業はTwitterを
・ブランディングに力を入れたい企業はInstagramを
SNSマーケティングに積極的な企業からすれば「当たり前だ!」と思うかもしれませんが、これからSNSを始める企業にとっては、何が当たり前なのかはまだわからない状態です。この記事が、今後のSNSマーケティングの方針を決める一助になれば幸いです。
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