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#がんばれシンクロフィット ユニ・チャームはSNSの声を聞き逃さなかった【otome×SNS】第1弾

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「フェムテック」というワード、みなさんはご存じでしょうか。Female(女性)とTechnology(テクノロジー)を掛け合わせた造語で、最近耳にすることも増えました。女性が抱えるあらゆる悩みを、テクノロジーで解決するサービスやアイテムのことです。

最近では、生理の悩みや産後の体の変化など、女性が「こんな悩みを抱えている!」と声を上げて発信できる社会になりつつあります。

そこで注目したいのが、女性×SNSマーケティング。女性の悩みを解決するサービスやアイテムは昔から存在しましたが、その存在が世の中に浸透するには時間がかかりました。そんな埋もれてしまっていたフェムテックも、今、日の目を見るときです!

第一回は、ユニ・チャームから発売されている生理用品、「シンクロフィット」の歴史とSNSです。SNSマーケティングは、発信することばかり考えていてはいけない!と痛感することになるでしょう。

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なんと発売は15年も前

シンクロフィットとは股に挟むタイプの生理用品です。タンポンとナプキンの中間、と言うとわかりやすいかもしれません。ユニ・チャームがシンクロフィットを発売したのは、なんと約15年前のこと。とても長い間認知されなかった商品です。

画像引用元
ソフィ シンクロフィット(体につける生理用品)-生理用品のソフィ (sofy.jp)

日本人の約7割が生理時に使用しているのはナプキンです。一方、タンポンは膣内に入れて、経血を吸収してくれる働きがあります。この、特徴の分かりやすい二大巨頭を前に、シンクロフィットは商品の特性をアピールできずにいました。「漏れない」「水に流せる」といった利便性の高さがあったにもかかわらずです。15秒のTVCMや、小さいパッケージでは、なかなかメリットを伝えきれなかったのです。

根強いファンからの発信が火種

ずっとくすぶり続けていたシンクロフィットですが、2018年あたりからSNSを通じて商品の良さが広まっていきました。生理用品市場は、長年ナプキンとタンポンで占められており、消費者も新しい製品に手を出すことはなかなか難しかったのでしょう。

しかし、生理用品といった直接肌に触れるものだからこそ、商品の使用感の情報は、経験者から聞きたいものです。実際に使用した人の、嬉しい口コミはじわじわと広まっていきました。

ファンの後押し×キャンペーン

高い利便性もあり「絶対廃番にしないで!!」といった声が、次々とあがるようになり、ついにユニ・チャームが本気を出します。2020年10月9日にランドリーボックス株式会社と共催で「#がんばれシンクロフィット」というプロジェクトを立ち上げたのです。ランドリーボックス内にシンクロフィットのファンサイトを開設するという、めずらしいものでした。

さらに「1009キャンペーン」も実施。Twitterに「#がんばれシンクロフィット」を添えて、商品の使用感やエピソードなどを投稿した人の中から、抽選で1009名にシンクロフィットが当たる、という内容です。

画像引用元
がんばれシンクロフィット | ランドリーボックス (laundrybox.jp)

著名人×SNSでさらに訴求力をあげる!

タレントの指原莉乃さんが、とある番組でシンクロフィットの良さを熱弁。これはPR案件ではなく、本当にご本人の意見でした。番組の流れでの話だったので、商品名が思い出せないようでしたが、番組を見た人の「あれってシンクロフィットのことだよね!?」と話題となったのです。
これに目を付けたユニ・チャーム。指原さんに改めてオファーをしたようです。その後、指原さんはYouTubeで「【リアル生理事情】私の人生が変わった快適グッズ」として、シンクロフィットを紹介しています。さらに商品の紹介だけではなく、ご自身の生理の悩みや、男性に理解を深めてほしいといった内容から「さっしーありがとう」と視聴者から共感の声が上がりました。

発信だけではなく声を拾うという活用方法

シンクロフィットの歴史を辿ると、SNS上の一部のファンの声を拾い上げることは、時に大きな効果を生み出すことがわかります。力を発揮できず眠っている商品が、脚光を浴びるきっかけとなるSNS。「自信がある商品なのになかなか売れない」「類似商品がないのになぜ売れないのか」といった悩みを抱えている場合は、SNS上の小さな声を絶対にスルーしてはいけません。

拡散力に優れたTwitter

今回のシンクロフィットも、ファンがTwitterに商品の魅力などを投稿したところから始まりました。ユニ・チャームがなかなか消費者に伝えきれなかった「水に流せる」漏れない」といった訴求ポイントをまとめて画像にして発信したそうです。

Twitterは、いいねやリツイート機能によって拡散力が高いツールです。まだ認知度が低い商品は、バズる可能性を秘めています。Twitter上でバズるだけでも、売り上げに大きく直結するでしょう。

売り上げの伸び悩みがあるマーケティング担当者は、こういった声を逃さないよう、日々のパトロールを強化するべきです。

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まとめ

SNSマーケティングというと、SNSを使って商品やサービスをアピールすることを考えがちです。しかし今回のユニ・チャームのように、SNS上の消費者の声をきっかけに、人気に火が付くパターンもあるとわかりました。

参考文献

ソフィ シンクロフィット(体につける生理用品)-生理用品のソフィ (sofy.jp)

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ライター紹介

minami

フリーライター

一度きりの人生☆とことん楽しむぞ!! いろいろなことに興味を持って毎日を楽しく生きるフリーライター。 出版社勤務の経験を活かして、質の高い記事をお届けします^^
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