【日本初】伊藤園「おーいお茶」の企業CMでAIタレントを起用。広告業界におけるAIのメリット・デメリットとは
先日、伊藤園のCM「おーいお茶」にAIタレントが起用されて話題になりました。
なんとAIタレントが登場するテレビCMは、日本国内で初の試みだという。
そこで本記事にて、日本初となった伊藤園のCMについて掘り下げていきます。
広告業界におけるAIのメリット・デメリットも解説していくので、ぜひご閲覧ください。
目 次
伊藤園「おーいお茶」のCMにAIタレントを起用
AIタレントが起用されたのは、伊藤園のテレビCM「おーいお茶 カテキン緑茶」。
AIタレント事業を手掛ける『AI model株式会社』が、自社のAIモデルが採用されたことを10月3日に公表しました。
AI modelによると、AIタレントが登場するテレビCMは日本初なのだとか。
登場するAIタレントの名称は明らかにされていませんが、CMはテレビほか伊藤園の公式YouTubeチャンネルでも公開されています。
SNSでも話題になっており、「本物の人間と見分けがつかない」など精度の高さが評価されていました。
【話題】伊藤園さん、CMに“AIタレント”を起用 タレントもAIに取って代わられる未来へ?
— 滝沢ガレソ🌟 (@takigare3) October 14, 2023
▼主な反応
・あんま違和感ないな
・自由に歳を取らせられるんか…すげえ…
・もうCMタレント要らないじゃん
・↑スキャンダルの恐れがないのは強いよな
・これで水素水とか怪しい商品もガンガン宣伝できるな! pic.twitter.com/K4JhQuWOwn
AIタレント事業『AI model』について
AIタレント事業『AI model』は、2022年3月23日よりAI model株式会社がサービスを開始しました。
AIで生成したオリジナルファッションモデルを活用することにより、アパレルのモデル撮影コストを最大70%削減することが可能です。
撮影から合成、納品までを一貫して自社が行うため、低価格かつ短時間のモデル撮影が叶います。
今年3月には、三越伊勢丹「ISETAN STUDIO」のモデル撮影にも導入されているのだとか。
伊藤園のAIタレント起用を受け、今後も導入の幅が広がることが予想されます。
では、こういった広告業界におけるAI導入のメリット・デメリットは具体的に何が挙げられるでしょうか。
広告業界におけるAI導入のメリット
広告業界におけるAIのメリットは、下記が挙げられます。
◎モデル起用のリスクが低い
◎作業効率が上がる
◎コストの大幅削減
◎競合他社との裏被りなし
詳しくみていきましょう。
モデル起用のリスクが低い
近年、特に問題視されているのが芸能人の不祥事問題です。
企業側のイメージを守るため、騒動後にCM降板となるケースは後を絶ちません。
一方でAIモデルなら、実在しないため不祥事の心配は一切ないのです。
リスクマネジメントの面において有効的な手段と言えます。
作業効率が上がる
広告タレントの起用には、モデル選出から交渉・スケジュール調整・契約などの段階を踏む必要があります。
人気タレントとなると交渉段階で失敗したり、スケジュール調整が上手くいかなかったりとスムーズに進まない場合も……。
しかし、こういった流れをすべて取っ払うことができるのがAIモデルです。
コストの大幅削減
モデルを起用した広告の場合、タレントの出演料やスタジオ代・撮影クルー費といった人件費がかかります。
一方でAIモデルなら、AI生成から編集まで一貫して行うことが可能なため、コストの大幅削減が叶います。
競合他社との裏被りなし
広告タレントのキャスティングで注意が必要なのは、競合他社との裏被りです。
広告塔となるタレントが被ってしまうとPR効果が薄れてしまいますが、AI生成ならオリジナルモデルなので問題ありません。
広告業界におけるAI導入のデメリット
広告業界におけるAIのデメリットは、下記が挙げられます。
◎訴求力が低い
◎雇用損失のおそれ
◎タレントを活用したキャンペーン不可
詳しくみていきましょう。
訴求力が低い
消費者に「買いたい」「利用したい」と思わせる訴求力は、広告において非常に重要です。
芸能人を広告に起用すれば、「この人が使っているなら」とその芸能人のファンを中心にアプローチすることができます。
そういった面では、影響力があるとは言い難いでしょう。
雇用損失のおそれ
AIモデルを起用すれば、必然的に芸能人などの雇用機会が減ります。
また人件費も削減できるので、カメラマンやヘアメイクなどの仕事も減ってしまいますよね。 つまり、人間の活躍する場を奪ってしまうことに繋がるのです。
タレントを活用したキャンペーン不可
SNSなどでよく見かけるのが、タレントを活用したキャンペーンです。
例えば、「フォロー&RT(リポスト)でサイン付きポスターを20名様にプレゼント!」など。
ですがAIタレントの場合、実在しないのでそういったSNSキャンペーンはもちろん、オフラインでのイベントも不可能です。
まとめ
日本初となる、企業CMでのAIタレント起用。
「これぞまさに時代の変化だな」と感じたと同時に、どこまでAIで補えてしまうのだろうと興味や恐怖を抱きました。
今後、AIを起用した広告がどんどん街中に増えていくかもしれません――。
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