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味の素冷凍食品にフライパン2000個が寄せられる!?あるSNS投稿がきっかけだった

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消費者の何気ないSNS投稿がきっかけで、企業が良くも悪くも注目を浴びるケースは珍しくありません。さらにその後の対応が、企業の好感度を大きく左右ため、気を抜いていられない状態です。

今回は、企業の対応が素晴らしいと賞賛されたケースをご紹介します。ある投稿への返信をきっかけに、なんと味の素冷凍食品に2000個を超えるフライパンが寄せられたのです!
消費者と企業をつないだ何気ない投稿とは!?企業はどう行動を起こしたのか!?話題になった背景を深掘りし、好感度を獲得した理由を見つけましょう。

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きっかけとなった消費者の投稿

画像参照元:検索結果 | 商品情報 | 味の素冷凍食品 (ajinomoto.com)

きっかけとなる投稿は2023年5月11日。「味の素冷凍食品の餃子を焼いたら、フライパンにこびりついた」この投稿がすべての始まりでした。

味の素冷凍食品が販売する「油や水なしでもパリパリの羽根ができる」がうたい文句である餃子を調理した消費者が、フライパンに見事にこびりついてしまっている餃子の写真を投稿したのです。(現在その投稿は削除されています。)
この投稿が話題となったため、味の素冷凍食品のX(旧Twitter)公式アカウントはすぐにアクションを起こしました。

投稿を知った味の素冷凍食品がとった行動とは

画像参照元:味の素冷凍食品公式サイト

きっかけとなる消費者の投稿を見た味の素冷凍食品は、なんとその消費者に直接「今後の研究・開発のためにそのフライパンを送っていただけないでしょうか。」と返信したのです!

味の素冷凍食品のXアカウントは、同社の広報担当が運用しているものです。消費者の投稿を見て「フライパンの実物を見て、今後に活かそう」と考えた末の行動でした。しかし、結局その消費者と話し合いは続いたものの、フライパンを送ってもらうことはできなかったそうです。

その経過を見ていたXユーザーが続々と「企業姿勢がすばらしい!」と話題にする中、複数の消費者からは「自分も経験がある」との声が寄せられました。味の素冷凍食品はさらなる行動に移します。

フライパンが2000個集まる事態に

ほかにもフライパンに餃子をこびりつかせてしまった消費者がいると知った味の素冷凍食品は、2023年6月16日にXだけではなくそのほかのSNS、さらには公式webサイトで「使い込んだフライパンでもきれいに餃子を焼ける検証についてのお願い」を告知したのです。検証するために、家庭にある使い込まれたフライパンを送ってほしいというものでした。さらに、お礼として味の素冷凍食品の冷凍餃子詰め合わせを送ると宣言。

この告知がさらなる話題となり、味の素冷凍食品には2000個を超えるフライパンが集まる事態となりました。

気になる検証結果

現在、フライパンの受け付けは終了しています。味の素冷凍食品は、寄せられたフライパンの中から200個を使い、実際に冷凍餃子を調理して検証をおこないました。

「油や水なしでもパリパリの羽根ができる」餃子ですが、一般的なフライパンを想定して商品開発されています。担当者は「テフロン加工が剥がれたフライパンも想定していたが、実際はもっと使い込まれたフライパンを使用している人がたくさんいる」と感じたそうです。

6月16日に公式サイトで発表された検証結果は以下の通りです。

画像参照元:味の素冷凍食品公式サイト

テフロン加工が剥がれたフライパンでは「大さじ1程度の油をひく」または「弱火で10分蒸し焼きする」ことでフライパンの貼り付きが改善されるようです。

企業の熱量により好感度爆上がり

今回の事態は「消費者からの残念な声」がきっかけであり、企業の対応次第では大ダメージにもなりかねないケースでした。しかし、真面目に消費者と向き合う企業姿勢、フライパンを募集する大胆な行動が功を奏し、結果的に企業の好感度が爆上がりしました。

このように、いつ何がきっかけで企業イメージを揺るがす事態になるのかはわかりません。日頃からリスクマネジメントを徹底することも重要ですが、消費者の声を商品改良のチャンスに捉えるようなポジティブな姿勢が企業評価を高める秘訣ではないでしょうか。

実際、味の素冷凍食品が届いたフライパンの写真を投稿した際は「すごいです!検証結果が楽しみです」「家にあるフライパンでも検証したくなった!週末買ってこよう」などさまざまな声が届いていました。

まとめ

味の素冷凍食品はお客様の声を元に「永久改良」を続けています。今回の件も、消費者からの一見クレームとも読み取れる投稿をネガティブに捉えず、改良のきっかけとすることで企業姿勢が素晴らしいと注目されました。ピンチをチャンスに変えるとはこのことです。

SNSは消費者の声をダイレクトに聞ける便利なツールではありますが、対応を間違えると一気に企業の信頼を損なうリスクもあります。大胆と思われそうな行動でも、消費者に商品開発への熱意が伝われば、好感度が爆上がりするでしょう。万が一の事態に備えて、今回の件を参考にしておきましょう!

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ライター紹介

minami

フリーライター

一度きりの人生☆とことん楽しむぞ!! いろいろなことに興味を持って毎日を楽しく生きるフリーライター。 出版社勤務の経験を活かして、質の高い記事をお届けします^^
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