〝歩く広告〟ストチャーとは? 企業向けの新しいサービスや実施例をまとめてみた
いまや毎日のように目にする『広告』。
SNSや検索エンジンなどインターネット上の『Web広告』や、テレビ・新聞などメディア上の『マス広告』、そしてビル看板やロードサインといった街中にある『屋外広告』と世の中は広告で溢れています。
そんな広告に共通すること、それは『場所が決められている』こと。
当然だと思う方が大半だと思いますが、実は場所が決められていない広告があるんです。
その名もStchar !(ストチャー)。
いわゆる〝歩く広告〟とされている新サービスについて、本記事で解説します。
企業の広報担当者は必見です!
目 次
Stchar !(ストチャー!)とは?
Stchar !(ストチャー!)とは、専用リュックにiPadを入れて広告を再生することで、歩くだけで稼ぐことができる新しいギグワーク(単発の仕事)。そのため〝歩く広告〟と言われているんです。
内容はいたってシンプルで、所定のエリア内を歩き、その活動時間に応じて報酬を得ることができるという仕組みです。エリアは、東京・渋谷区のハチ公像を中心に半径500m以内となっています。
「面接なし」「好きなタイミングで」「即日入金」というテンポ感も売りのひとつ。Stchar!のアプリをダウンロードすれば、実質すぐに働くことができます。
このありそうでなかったサービスを開発したのは、なんと現役大学生!
慶応義塾大学在学中の小野塚 悠氏らが株式会社Wanna Technologiesを立ち上げ、2022年6月4日にサービスが開始されました。
未来を担う新世代のアイデアなだけあって、サービス自体のインパクトがあり注目度も高いです。
【企業向け】StcharAds(ストチャーアド)~実施例も~
そんなストチャーの際に再生される広告は、StcharAds(ストチャーアド)にて募集されています。
StcharAds(ストチャーアド)概要
StcharAds(ストチャーアド)は、Stchar!ユーザーがiPadで再生する動画広告を募集している企業向けのサービスです。
現在のエリアの渋谷区の利用者が多いとされている、10~20代向けの商品を取り扱っている企業様は特に活用できるサービスなのではないでしょうか。
申し込みまたはお問い合わせは、ストチャーアド公式HPの「お問い合わせ」より可能です。
StcharAds(ストチャーアド)の実施例
2022年6月に開始されたサービスということもあり、まだ実施例が多くはありません。
ですが企業とのコラボや学生の実施等、着実に実績を上げています。
【コラボ企画 】Stchar!× シェアフル
スキマ時間に働ける単発・短期バイトを豊富に掲載しているサイト「シェアフル」とのコラボです。
通常Stchar!では、iPadを入れるための専用リュックがないと働くことはできませんが、このシェアフルとのコラボは専用リュックがなくても働くことができます。
シェアフルから参加申し込みをしてもらい、計4回(土日2日間)実施されました。
計40人が同じ動画広告を再生し、同じ時間帯に、同じ場所で歩く。
これは一度に多くの人に拡散することができるため、企業に与える影響力も高いに違いありません。
※このコラボ企画は、現在は終了しています。
Stchar !×東大生
Stchar !を利用しているのは企業だけではありません。なんと現役東大生もStchar !を利用していました。
東京大学1年生のグループ、牡蠣03。彼らはUT-ONEという授業の一環として、株式会社リブルの徳島県海陽町産あまべ牡蠣のPRプロジェクトを行っていました。
授業の一環でStchar!を利用するのは、流石東大生としか言いようがありません。このように学生が「Stchar!をした」とSNSで拡散することで、いい連鎖が起きるのではないでしょうか。
StcharAds(ストチャーアド)のメリット&デメリット
StcharAds(ストチャーアド)のメリット
①人の視界に入りやすい
Stchar!の広告は、人の目線に近い位置にあります。つまり、ビル看板やロードサインといった人より高い位置にある広告より断然目に入りやすいのです。また、動画広告を再生して歩くため、歩いている人は半強制的に視界に入るというわけになります。
②広いエリアにリーチ
一般的な屋外広告は設置型のため、リーチできる範囲には限界があります。ですがStchar!なら、渋谷に設定された直径1000mのエリア内を自由に動くことが可能。エリア内で活動するユーザーの動画広告は同時放映され、より多くの人へのリーチが叶います。
③選べる2種類のプラン
StcharAdsでは、企業に合わせた2種類のプランが提供されています。
●多くの人にアプロ―チできる【日常プラン】
所定エリア内の渋谷にいる多くの人にアプローチするプラン。気象連動型広告などのさまざまな広告方策が可能になります。
気象連動型広告とは? 気象データを活用して、ユーザーの現在地の気象状況やニーズに応じた広告を配信するもの。 |
●瞬間的に衝撃を与えることができる【インパクトプラン】
渋谷の特定のエリアを一度に埋め尽くすプラン。瞬間的に同じ広告で埋め尽くされるため、SNSなどへ2次拡散されるといった盛り上げが可能になります。
StcharAds(ストチャーアド)のデメリット
①活動エリアが渋谷のみ
現在、Stchar!ユーザーの活動エリアは、渋谷のハチ公像よりおよそ半径500mに限ります。渋谷は人が多く特に若者の利用者は多いですが、渋谷のみとなると、アプローチできる層にも限界があります。
しかし集英社オンラインのインタビューにて、今後は渋谷全体や新宿・秋葉原にもエリアを広げたいと語っていたこともあり、これからに期待できそうです。
②専用バックとiPadが必須
Stchar!の活動には、動画広告を再生する「iPad」とそのiPadを入れる専用のバックが必要となります。その2点を持っていないと活動することができません。そのため、特にiPadを持っていない人にとっては初期費用がかさんでしまいます。
ですが、定期的に専用バックの無料貸し出しを行っているのだとか。さすがにiPadの貸し出しは行っていませんが、お試しで貸し出しを利用するものアリかもしれません。
③実施は晴れの日&土日のみ
Stchar!は屋外での活動。やはり雨の場合は実施できません。私有地での広告再生も禁止されており、屋内での活動も出来ないのです。また、土日での活動のみとなっています。こちらは、現役大学生が運営をしているからかもしれませんね。今後平日でも実施可能になれば、リーチ層の拡大が期待できそうです。
まとめ
新しい屋外広告『Stchar!』、いかがでしたか?
まだまだ始まったばかりの新しいサービスということもあり、活動に限りはありますが、これからの可能性を大いに秘めているサービスです。
現役慶応生の学生起業家が運営している点や、今まであるようでなかった屋外広告である点から、注目度は抜群!
企業の広報担当の方は、一度検討してみてはいかがでしょうか?
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