SWOT分析とは?SNS担当者の必須フレームワーク【SNS担当者ガイド4】
マーケティングに欠かせないフレームワークの1つに「SWOT分析」があります。
- Strength
- Weakness
- Opportunity
- Threat
上記4つをマトリクスに配置して、ビジネスに影響するプラスとマイナスの要素、内部と外部の環境について整理するフレームワークです。SNSマーケティングを実施するにあたって、SWOT分析は施策指針を決めるための情報を提供できます。
この記事では、SNS担当者の必須フレームワークと言えるSWOT分析についてわかりやすく解説します。
目 次
SWOT分析とは?
人材や予算といった資産、商品やサービスとそのクオリティ、改善点や課題などの内部環境、市場や競合などの外部環境。
ビジネスを取り巻く環境を整理することは、自社や競合他社の強み・弱み、ビジネスの機会・脅威を把握するのに欠かせません。
SWOT分析はそうした要素をマトリクスにまとめることで、マーケティンング戦略の立案に欠かせない情報を整理できます。
Strength(強み)
ラインナップが豊富、ブランドネームがある、機能が豊富など自社ならではの差別化ポイントです。WebサービスならUIのデザイン性が高い、自動翻訳に対応といった機能が該当します。
Weakness(弱み)
製品デザインの特徴がない、販売チャネルが店舗品かないなど、競合他社と比べて不足している部分や苦手としている領域です。Webサービスなら決済対応の不足や、アプリ未開発などが挙げられます。
Opportunity(機会)
市場のトレンドや盛り上げ利、社会的な変化などによって得られるビジネスチャンスです。新型コロナウイルスで急増した「巣篭もり需要」や、リモートワークツールの需要増加などがその一例となります。
Threat(脅威)
高い技術力を持ったベンチャー企業や外資系企業の市場参入、市場全体のコモディティ化による競争激化など、これから直面するであろうリスクです。その他、社会情勢の変化や法規制の厳格化なども含まれます。
SWOT分析を行う際はまず、4つの要素ごとに当てはまる事柄を書き出し、マトリクスに整理していきます。そうして情報を整理しながら、後述する「クロスSWOT」にて具体的なSNSマーケティング戦略を立案していきましょう。
SWOT分析の前準備として欠かせないこと
SWOT分析で内部環境を整理するのは割と簡単ですが、肝心なのは「外部環境を正確に整理する」です。そのためには 外部環境について取りまとめる「PEST分析」を事前に実施することをおすすめします。
PEST分析
Politics(政治の変化)…政府の動向、法律や税制の改定、外交関係など
Economy(経済の変化)…インフレorデフレ、為替や金利の変動、経済成長率など
Society(社会の変化)…人口動態、世論の変化、社会環境など
Technology(技術の変化)…技術革新、特許取得など
PEST分析によって外部環境をまとめることで、SWOT分析の外部環境にあたる「Opportunity(機会)」「Threat(脅威)」について整理しやすくなります。 もう1つ欠かせない前準備が「目的設定」です。SWOT分析を行う前に、そもそも「SNSマーケティングの何が課題なのか?」を把握し、目的として設定します。そうすることでSWOT分析の精度を高めて、より具体的なSNSマーケティング戦略の立案に役立ちます。
クロスSWOTで具体的なSNSマーケティング戦略を考える
SWOT分析で4つの要素を整理したら、次にクロスSWOTを実施して具体的なSNSマーケティング戦略を考えていきます。2つの内部環境と、2つの外部環境を次のように組み合わせるのがクロスSWOTのやり方です。
強み×機会 内部環境と外部環境がともにプラス要素である状況において、差別化ポイントを活かしてビジネスチャンスを掴む | 強み×脅威 プラスの内部環境とマイナスの外部環境において、強みを活かしてリスクを回避する |
弱み×機会 マイナスの内部環境とプラスの外部環境において、課題を克服しビジネスチャンスを掴む | 弱み×脅威 内部環境と外部環境がともにマイナス要素である状況において、避けるべき事態の把握や施策取りやめなどの判断を下す |
このように、クロスSWOTを実施することでSWOT分析にて整理した要素を、具体的なSNSマーケティング戦略に落とし込めます。
SWOT分析とクロスSWOTは、SNSマーケティング全体ではなく課題ごとに実施することで、より精度の高いマーケティング施策を立案できるようになるのでぜひ実践してみてください。
まとめ
感覚的にSNSマーケティングを推進するよりも、SWOT分析などのフレームワークを活用し、明確な方針や根拠を持ちながら取り組む方が効率よく成果を挙げられます。SWOT分析以外の重要なフレームワークについても解説していきますので、ぜひ参考にしてください。
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