“バズ”に頼らないSNS運用と、意外と知らない「バズの仕組み」
企業のSNS担当者やインフルエンサーの中には、「バズを生み出すこと」にそろそろ限界を感じている方が多いのではないでしょうか?
SNS運用の世界では「バズ=SNSの成功」と考えてしまいがちですが、実はバズっていなくてもビジネス成果に繋がったり、企業からのオファーをもらえるようなSNSアカウントは少なくありません。
そこで今回は、意外と知らない「バズの仕組み」を解説しながら、バズに頼らないSNS運用についてお話します。
目 次
Twitter・Instagramでバズる仕組み
「面白いコンテンツなのに、どうしてバズらないんだろう…」
多くのSNS担当者やインフルエンサーが抱えている悩みです。「自分が面白いと思っているだけで、実はセンスがないのかな?」と落ち込んでしまう気持ちもわかります。
一方でそのコンテンツは、他人から見ても本当に面白かったりします。
ではなぜバズらないのか? それは「バズの仕組み」を理解していないからです。バズるかどうかを決めるのはコンテンツの面白さではなく、“SNSのアルゴリズム”が9割以上を占めます。
「アルゴリズム」とは、簡単に言うと「手順や計算方法」のことです。さらにざっくりとした言い方をすれば「やり方」とも言えるでしょう。
アカウントに合ったアルゴリズムを組み込むことが大前提
面白いのにバズらないコンテンツは単純な話、SNSのやり方が合っていないのです。
ユーザーに適したコンテンツを届ける上手なアルゴリズムを組み込めば、タイムラインや発見タブに表示され、多くのユーザーの目に触れることになるためバズりやすくなります。
ただし、TwitterとInstagramで指標としているシグナルは異なるので注意してください。
Twitterでは主要5つのシグナルによって、コンテンツをどこに・どれくらい表示させるのかを決めています。一方、Instagramでは公式発表によると数千のシグナルを指標としながら、レコメンドされる場所を決めています。
どんなに面白いアイディアをコンテンツ化しても、ユーザーに適したコンテンツを届けなければバズを生み出せるかどうかは運次第なわけです。
SNSのアルゴリズム以外にバズを決める要素とは
SNSのアルゴリズム以外にも、バズるかどうかを決める要素がいくつかあります。まず、「インフルエンサーとしての影響力」です。
何らかの実績があり、なおかつそれを対外的に証明できる人物や企業はインフルエンサーとしての影響力があるため、バズるための土台を持っています。ただし実績と証明は、当人がそれを主張するだけでなく、客観的なデータや意見が必要です。
「サポート実績100社以上」と謳っているコンサルタントよりも、月々の収入を証明付きで公表しているインフルエンサーが信頼されやすいのはそのためです。
そしてもう1つ大切な要素が「フォロワーの質」です。Twitterならリツイート数、Instagramなら保存数やホーム率(ホームからの直接的なインプレッション数÷フォロワー数)などによって、コンテンツがおすすめされるかどうかが大きく変化します。
フォロワー集めに躍起になり、質の低いフォロワーばかりを揃えているSNSアカウントではリツイートや保存がされにくいため、必然的にバズりづらくなります。そうしたSNSアカウントはいくら努力してもバズらないどころか、SNS運用としても失敗です。
そのため、代行業社を通じて「フォロワーを買う」などの行為は絶対にやらないのがSNS運用を成功させる鉄則です。
“バズ”に頼らないSNS運用を目指そう
「バズの仕組み」について色々と解説しましたが、企業やインフルエンサーとして理想的なのはバズに頼らずとも成功できるSNS運用です。そのために欠かせないのが「成功の定義」と「リーンなSNSアカウント」です。
成功の定義
SNS運用を始める企業や人の中には、SNSによる成功を漠然としかイメージしていないケースが少なくありません。他社・他人が運用しているSNSアカウントをみて、自身の中で何となく成功を定義してしまっています。
曖昧な定義の悪いところは、「成功に向けたロードマップを描けない」「成功に近づいている実感が持てない」の2点です。
地図を持たず、ゴールに近づいているかもわからないマラソンのようなもので、体力よりもまず精神的に限界を迎えてしまいます。そのため、多くの企業や人がSNS運用に挫折してしまう原因でもあります。
まずは、「自社・自分にとってSNS運用における成功とは何か?」をしっかりと定義しましょう。もちろん、上を見ればキリがないので身近なところから成功を定義していきます。ゴールを達成したらまた新しい成功を定義する、そうしてロードマップを更新しながら成功体験を積み重ねることで、挫折しないSNS運用ができます。
おそらくはその中で、「バズ=SNSの成功」ではなく「バズ=成功のための手段の1つ」ということを理解するはずです。
リーンなSNSアカウント
リーン(lean)は「余計な贅肉が落とされた状態」を意味します。派手なプロフィールで飾ったり、凝りに凝ったコンテンツを投稿し続けているSNSアカウントは少なくありません。
そうしたSNSアカウントが成功しやすいかといえば、最初は興味を持たれるかもしれませんがすぐに飽きられてしまいます。これは企業のSNSアカウントでもインフルエンサーでも同じことが言えるでしょう。
そこで、「リーンなSNSアカウント」を目指してみましょう。派手なプロフィールも凝りに凝ったコンテンツも要りません。「見ていて嫌な感じはない」「すごく好きではないけれど好き」などの状態を維持できるかどうかが、多くの人に受け入れられ質の高いフォロワーを獲得できるか否かの鍵です。
そういった意味で参考になるのが、なかやまきんに君さんのYouTubeチャンネルです。派手さはありませんし、コンテンツのお洒落さもありませんが、常に堅実なコンテンツを配信し、リーンなアカウントとして運用しています(体もかなりリーンですし)。
まとめ
それではまとめていきます。
・面白いコンテンツがバズるわけではない
・アルゴリズムに気に入られることが大切
・そのためにフォロワーの質を意識しよう
・質が高いとリツイートや保存数が増える
・すると、ユーザーの目に留まりやすい
・バズが生まれる
・しかし「バズ=SNSの成功」ではない
・あくまでも成功のための手段の1つである
・まずはSNS運用の成功を定義しよう
・リーンなSNSアカウントを目指そう
・バズに頼らないSNS運用は精神的に楽だし、続けやすい
以上です。今回ご紹介した内容が、皆さんのSNS運用に少しでも貢献できれば幸いです。
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