【Z世代からの絶大支持】SHEINマーケティング戦略を徹底深掘り!!
皆さま「SHEIN」はご存じでしょうか。現在、世界各国で売り上げ絶好調のファストファッションブランドです。このSHEIN、実店舗はなくECだけの販売であるにもかかわらず、世界中のZ世代から絶大な人気となっているのです。
そこで今回は、そんな若者に人気の急成長ブランドSHEINのマーケティング戦略を徹底的に深掘りしていきます。これから海外向けに商品を展開していきたい、といった日本企業の皆さまにも参考にしていただければ幸いです。ぜひ最後までご覧ください!
目 次
SHEINの歴史
SHEINとは2012年中国で設立されたブランドです(2014年にブランド名を「SHEIN」に改名)。元々はWebマーケティング会社であったことから、SNS広告やSEOの知識を活かしてどんどん世界に規模を拡大していきました。 今ではなんと、ZARAやH&Mを脅かす存在だと言われ、今後世界一位に躍り出るだろうと予想されています。設立当初から、世界をターゲットとしてECサイトでの販売のみを行っており、実店舗は持たないブランドとして注目されています。
Z世代に刺さる理由
なぜSHEINはZ世代からの指示を集めているのでしょうか。若者に人気となる理由のみをピックアップしてみました。
とにかく低価格
SHEINの商品を見ていきましょう。2,000円でおつりの来るワンピースや100円にも届かないアクセサリーなんかも販売されています。日本の感覚で言えば「何点か買って当たりがあればラッキーかな」といった値段かも・・・。
世界中のZ世代の特徴として、新型コロナによる雇用環境の悪化を経験していることによる節約志向の高さが挙げられます。「安くてかわいいブランド」はなくてはならない存在なのです。SHEINは低価格をウリにして、市場を拡大していきました。
ラインナップが豊富
世界をターゲットにしているブランドの特徴は「商品ラインナップの豊富さ」です。なぜならさまざまな文化、人種、体型など消費者のニーズに応えようとなると、膨大なデザインを販売していかなければならないからです。
SHEINのサイトを見てみると、商品全部に目を通そうと思うと1日かかるのではないかと思うほどです。さらに、洋服だけではなくアクセサリーや雑貨などの販売もあるので、その数は他のブランドでは比べ物にならないほどです。流行には乗りたいが、個性も大切にしたいようなZ世代に人気が出るのも納得でしょう。
商品サイクルのスピード感がすごい
商品の入れ替わりの早さでいうと、これまではZARAが圧倒的でした。ZARAは週に2回商品が入れ替わるサイクルになっており、これが若者を飽きさせない理由の一つでした。
しかし、SHEINはなんとそのZARAが一年間で発売する新商品の数を1日で発売するのです。これには驚き。商品サイクルのスピード感はなんといっても世界一で、毎日新しい商品を目にすることになります。毎日流行がかわるような時代に生きているZ世代にとって、この商品サイクルのスピード感はマッチしています。
マーケティングの秘密
いよいよSHEINのマーケティングについて深掘りしていきましょう!どのような戦略が成功の秘密なのでしょうか。
実店舗をもたない
SHEINの特徴はなんといっても実店舗がないこと。これがなぜマーケティング成功の秘密なのかというと、すべての顧客のデータ分析ができるからです。実店舗をもたないということは、商品の販売はすべてサイトから。つまりどこの国で何時に、どの世代の人がどの商品を買ったのかデータを残せるのです。この顧客データはさらなるマーケティング戦略に活用することができます。
中国感を消した商品アピール
中国の課題は「中国の商品だと知られると懸念を持たれる」ことでした。そのイメージを払拭するためにも中国からではなく、世界からSNS戦略をとっていったのです。
たとえばインフルエンサーを使った商品PRを、中国人は起用せず他の国のインフルエンサーを多く起用したのです。実際、中国でのSHEINの認知度はイマイチなようで、この戦略は成功しているといえます。
アフィリエイト広告の成功
SHEINのサイトを見てみると、アフィリエイトプログラムについて書かれており、積極的にアフィリエイターたちを集めていることが分かります。このように、公式サイトに表立ってアフィリエイトについて記載するブランドは珍しく、アフィリエイターの商品PRが大きく貢献していることが分かります。
アフィリエイトは費用対効果が非常に高い広告戦略です。しかしなかなか企業側がアフィリエイターを効率よく集められず、どうしても人件費といったコストがかかってしまいます。その壁をSHEINは超えていったということです。
まとめ
SHEINの企業戦略は、どれもZ世代にマッチし、さらに彼ら若者たちに広めてもらうことによって世界中に規模を拡大していったことがわかりました。Z世代から人気を得ているSHEINのマーケティング戦略を紐解くと、インフルエンサーマーケティングやアフィリエイトなどの広告手法がいかに効果的か理解できます。 そして、世界スケールの無店舗販売がここまで進化していることに驚きです。これからのビジネスモデルとして、日本の企業もどんどん真似していきましょう!
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